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部屋がないという問題⑤ ~本が読めなくなった話、夏休みを台無しにされた話~
集中力をそがれ、本が読めなくなる 小学校中学年頃まで、私は読書が大好きだった。ドリトル先生、赤毛のアン、偉人の伝記物etc・・・。本の世界に没入し、その世界を楽しみ、味わったものだ。ひとたび本の世界に入ると、日常の細々とした嫌なことを忘れ、... -
部屋がないという問題④ ~ゴミ箱、鼻歌、耳かき~
激昂した父にゴミ箱を壊される 私は、自宅の自分の机の横にゴミ箱を置いていた。プラスチック製の、蓋のない、円筒形に近い形のゴミ箱で、オレンジ色の花柄のプリントがされていた。いつも自分の足下の左側に置いていた。私は机に対して少し左を向くように... -
部屋がないという問題③ ~部屋を与えない言い訳、弟による監視~
部屋を与えない言い訳!? 小学生時代から、ずっと自分の部屋を欲しがっていたが、部屋は与えられなかった。狭い平屋であったので、しかたない話ではあったのだが、これに関して、父は 「子どもに部屋なんか与えると、親の見えないところで好き勝手なこと... -
部屋がないという問題② ~危険で悲しい理不尽なできごと~
危険で悲しい理不尽なできごと 私が小学校高学年の頃のできごと。弟は当時5〜6才だったはず。 ある休日、自宅でのことだ。 私が自分の学習机で一人で本を眺めていたところ、突然弟が前から飛びついてきた。その勢いで、椅子が後方に傾いた。わあ! 危ない... -
部屋がないという問題① ~パーソナルスペースについて~
弟が生まれ、少し大きくなると、まず困惑したのは、距離感であった。何をしている時でも、くっついてくる。つきまとってくる。 自分も子どもだったので、的確に表現することができなかったが、とにかくくっついてこられることが苦痛だった(大人になった今... -
弟が生まれたことによる変化、「お姉さん」と呼ばれること
「青ねずみと弟ねずみ、どっちがかわいい?」 ここからしばらくは、弟が生まれてからの話が続く。 私が4歳半の時、弟が生まれた(弟と私は学年で5つ違いとなる)。この時、近くの小児科の女医先生(性器の形に異常がないことを教えてくださった、T先生)が... -
女性性器とバストのサイズについての話 ~あと少し説明がなされていたなら~
自分の性器の形が変だと思い込んでいた話 幼少時のある日、母が私の陰部をみて金切り声をあげたのをよく覚えている。 「なにこれ!? 青ねずみ! あなたこういうところをいじってるんじゃないの!? ここは普通はこんな形じゃないのよ!!」 自分にはま... -
近視は禁止 ~娘には欠点があってはならないということ~
失明の恐怖 ~近視の果てに失明すると信じ込まされていた幼少期~ 両親二人とも近視だったので、私が小学生の頃に近視になったとしても、まったく不思議なことではない。しかし、娘が近視になることは、父にとっては許しがたいことであったようだ。 父は... -
ASD父の特殊な躾(とくに、テレビについて)
私の父は、とにかくこだわりが強く、偏屈で、頑固だった。そして、ひどく物好きだった。あとから思えば、ASD (自閉スペクトラム症)そのものであった。このこだわりのせいで、子供の躾もひどく特殊なものであった。 TVをつけられない、チャンネルを変えら... -
普通であることへの憧れ ~敬語、友人たちや親戚たちの中で~
敬語で話すという躾 ~年若いバイリンガル~ 父の教育はかなり独特で強烈だった。私が最初に覚えた言葉は敬語であったし、両親の呼び名は「おとうさま」「おかあさま」だった。空は「おそら」、本は「ごほん」だった。 この教育方針は、最初はうまくいっ...
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